こどもの日に向けてこいのぼりを出したり、五月人形を買ったり、いろいろとされる方もいると思います。ゴールデンウィークを構成する祝日のひとつですから、お祝いしやすいですしね。
そんなこどもの日に、食べた方が良い料理やお菓子があることはご存知ですか?
こどもの日は端午の節句でもあります。端午の節句は五節句のひとつで、由来などはこちらで詳しく解説していますが、
他の五節句(人日の節句や上巳の節句)でもご紹介したように、節句には食べた方が良いとされる食べ物があります。
それは邪気を払うためであったり、願いが込められていたりと理由は様々ですが、せっかくのお祝い事ですから、その時にちなんだ料理を食べたいものですよね。
端午の節句と重なっているこどもの日でも、同じことが言えます。
今回はそんな料理の紹介と、なぜ食べるべきとされているのかなどを詳しく解説していこうと思います!
こどもの日に食べたい料理を知ろう!
こどもの日と端午の節句は厳密には違う行事ですが、食べるものに関しては基本的に同じです。
なので、ここでは昔から食べるとよいとされていた「端午の節句の行事食」を基準にして、こどもの日でも同じように食べられているものをご紹介したいと思いますね。
ブリやちらし寿司など、基本縁起が良いとされる食べ物
出世魚として成長するブリや、ひな祭りで食べたちらし寿司などは、基本的に縁起の良いとされる食べ物ですので、こどもの日でも食べるに越したことはりません。ただ「こども」の日ですから、子供が喜んで食べるような料理で出したいものですね。
鰹やタケノコ
こどもの日に最適な縁起の良い食べ物としては、鰹とタケノコが挙げられます。
鰹は「勝男」とかけられるので、男の子のお祝い事としては丁度良いですし、初ガツオが出回り始める時期でもあります。
タケノコは、まっすぐに長く伸びるため、子供の成長の願いを込めるのには最適な食べ物です。そして丁度旬を迎える食材でもあります。
5月という時期にちょうど旬になっているこれらの食べ物は、意味合いを考えてもこどもの日で活用するにはちょうど良い食べ物だと言えます!
柏餅
あんこをくるんだお餅を、柏(かしわ)の葉っぱで包んだのが柏餅です。
柏の葉っぱは、新芽が出ない限り落葉せずに大きくなり続けるのが特徴なので、まさに子供の成長を願うにはぴったりの葉っぱなんです。
そんな葉っぱで子供が好きな甘いお菓子くるんだのは、昔の親たちもこどもに喜んでほしかったからなんでしょうね。
ちなみに、じつは柏の葉っぱというのは日本全国どこにでもあるわけではありません。
ですから、地域によっては違う葉っぱで代用したり、または柏餅を食べる習慣がなかったりします。
ちまき
ちまきが端午の節句で食べられるようになったのは中国が発祥です。
もともと中国ではちまきは「茅の葉(ちのは)」で包んで食べられていたもので、茅の葉は邪気を払うものとされています。もち米などで作ったものをこの葉で包んで、邪気を払うものとして食べられているのです。
日本には「このちまきを河に流して邪気を払っていた」という中国の伝説をもとにして端午の節句で食べられるようになりました。
日本の粽(ちまき)
日本でちまきと言えば、甘いお菓子のようなものを指す場合が多いです。
きな粉であったりあんこであったりをもち米と一緒に包んだものですね。
中国のちまき
ちまきと言えばこちらの方が馴染みのある人も多いかもしれません。
もち米にたくさんの具材を混ぜて甘辛く味付けして炊いたもので、現在では竹の葉に包まれているものが主流です。
ごはんで食べることもでき、子供も好きな味付けで、しかも意外と簡単に作れるので、ぜひ作ってあげたいものです。
こちらでちまきのレシピも公開しているので、よろしければ参考にどうぞ!
子供が好きなものを食べさせてあげるのが一番かも!?
端午の節句は昔からある行事なので、習慣的に食べる行事食のようなものはこのようにいろいろとあります。意外とというべきか、当然というべきか、昔も今も子供を対象にした行事であったせいか、子供が喜ぶ味の料理が多いと私は感じています。
ちまきなどは、子供と一緒に包んで楽しんでもよいでしょうね。
ただ、いくら行事食があるからと言っても、もし子供が嫌がるのに無理やりに食べさせることは端午の節句としても本意ではないところでしょう。
「こどもの日」なのですから、やはり子供が喜ぶのが一番です。万がいち、子供が行事食を嫌がった場合は、無理矢理に行事食を作るよりも、もしかしたら子供が一番好物のものを食べさせてあげるのが、現代的な端午の節句になるのかもしれませんね!
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