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平成でブームになった食べ物・年表にして分かる令和のこれから

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自炊が楽しくなる話

平成16年(2004年)

伊右衛門茶

緑茶飲料に新しく参戦してきたのがこの商品。今では定番の緑茶商品に数えられる商品ですが、意外と新しい緑茶飲料なんですよね。

プレミアムケーキ

紙幣のデザインが変わったこの年、景気が良くなったわけではりませんが、ちょっとした贅沢をしたくなり始めたこのころ、素材から作り方までとことんこだわったケーキが流行し始める。高価だが、ちょっとした自分へのご褒美に買う人が増えた。

黒酢

健康系食品、この年は黒酢が流行しました。もともと体に良いとされたお酢よりも体に良いということで、健康志向の人たちがこぞって飲み始めたのがこの年。

平成17年(2005年)

のどごし生

ビール好きならこれは外せない、のどごし生が発売されたのがこの年。

マカロン

それまでなかったわけではないのだが、フランスのピエール・エリメが日本出店したことで流行した。これを機にマカロン専門店も多く出現し、人気を博した。

ジンギスカン

これもある意味健康系食品といってもいいのではないかと思う。それまで白菜肉というイメージが強かったラム肉だが、ヘルシーに食べられる健康系の肉としてジンギスカンがブームに。

TKG

いわゆる卵かけごはん。この愛称もこの年に流行し定着した。これを機に専門の醤油や食べる醤油などが出現するようになる。

平成18年(2006年)

堂島ロール

いわゆる「ロールしないロールケーキ」が脚光を集めたのがこの年。見た目の奇抜さやそのおいしさからロールケーキを食べる人が増えた。この数年後にローソンから出たプレミアムロールケーキにより、その形が定着する。

生キャラメル

花畑牧場ブランで売り出された生キャラメルが大ヒットし流行する。花畑牧場はチーズに次ぐ2回目のヒット商品です。

黒烏龍茶

健康系食品として流行したのが黒ウーロン茶。普通の烏龍茶に比べて味にほぼ違いはないが、脂肪吸収をおさえて中性脂肪の上昇を抑える効果がある特保の商品。

平成19年(2007年)

バウムクーヘン

むかしから存在したバウムクーヘンですが、この年「実演販売」という武器を引っ提げて流行を作りました。くるくると回しながら生地を焼いて年輪になっていく様は、私も見ていて楽しいと思ったものです。実演販売するバウムクーヘン屋が大量に出現しましたが、今はおそらくその時よりもだいぶ減っている、と感じますが、たまに見かけます。

マクドナルドのメガシリーズ

財布とお腹の強い味方がこの年マックから登場しちょっとしたブームとなりました。ミートパティが4枚入っているこの商品は、やっぱり若い年代を中心に受けたみたいですね。

セブンプレミアム

今では当たり前に並んでいるセブンイレブンの「セブンプレミアムシリーズ」のおかずや総菜。良いものを安く、という傾向はこのころが最も顕著であり、メガシリーズしかりセブンプレミアムしかり、時代が呼んだ流行だったのだろうと今となっては思う。

平成20年(2008年)

海外パンケーキ

この年[bills」ば日本に上陸いたことで、パンケーキブームが本格化します。それまでにも日本でひそかに流行し始めていたパンケーキですが、この頃を境にして「ホットケーキ」が「パンケーキ」という呼び名にとってかわった瞬間ですね。この後、パンケーキブームは長く続くことになります。

第2次タピオカ

これを流行に入れない人もいますが、それはおそらく第1次を経験した人。この年に流行を感じた若い人はたくさんいるはず。実際この年、台湾からタピオカを使ったタピオカティーショップが日本に相次いで上陸し、若い人の間で流行しています。人によってはこれを最初のブームだと思っている人もいるようですね。ここから約10年後に第3次ブームがやってきます。

平成21年(2009年)

ノンアルコールビール

この年ついに登場したのが、完全アルコール0%のビール、「キリンフリー」でした。それまでのノンアルコールビールは限りなく0に近いというだけで、多層のアルコールが入っていたのですが、この登場により、ついに「ビールを飲みながら運転できる」ということに。流行し、今もまだ進化を続けていますが、個人的には、そこまでしてビールを飲みたくない派なので、いまだに飲んだことはありません。

Fit’s

若者を中心としてガム離れが進んでいた中、若者の好みを研究して作られたのがこのガム。何とも言えない柔らかい噛み心地のガムで、そのCMも人気となり、流行した。相当売れたらしい。

平成22年(2010年)

食べるラー油

もともと流行するきっかけになった商品は桃屋のラー油であるが、最初は食べるラー油という名前ではなかった。しかし空前のヒットを記録し、流行語にもなったこの食べ物。確かにうまかった。そして今でもうまい。新しい食べ物が生み出されたと言っても過言ではないと私は思う。

プレミアムロールケーキ

ローソンから発売された巻かれていないロールケーキ。堂島ロールが流行してから4年、ついにコンビニでも発売される。流行したものが手軽に買えるようになったのだから、流行するのは当然だったともいえるが、美味しく商品を作り上げたローソンにも拍手を送りたい。そしてこのプレミアムロールケーキを皮切りにして、コンビニスイーツが勢いをつけることに。

たい焼き

むかしからある和菓子ないしは屋台菓子だったたい焼きだが、この年から流行の兆しを見せています。タピオカ粉を使った白たい焼きや、サクサクのクロワッサンたい焼きなど、この年のひそかなブームにより体力をつけたたい焼きが生み出す真価がこのあとに続きます。

平成23年(2011年)

天然かき氷

この後数年にかけてじわじわと流行を見せ天然かき氷。この年はまだ流行というにはまだともしびのようなものですが、この年に私の好きな「ひみつ堂」が路面店舗にてオープンした年になります。私の中ではここから天然かき氷の流行が始まったと言ってもいいくらい、美味しいお店の誕生は流行の起点になっています。

第2次エスニック料理

10年以上前に起きたエスニック料理ブームに次ぐエスニック料理の再来。韓流ブームが下火になり、代わりに台頭する形でエスニック料理の流行が始まります。第1次と違うところは、各国料理がそれぞれで人気を得ること。タイ、ベトナム、フィリピンなど、それぞれの料理の本格的な味に日本人が、特に女性がはまることになる。パクチーブームの序章といえますね。

ハワイアンパンケーキ

オーストラリア発の「bills」が海外パンケーキの流行の発端であったが、ここでまた別の波、ハワイアンパンケーキのブームがやってくる。前年に「Eggs’n Things」の上陸を皮切りに、「レインボーパンケーキ」、「シナモンズ」などが日本にやってきて、以降パンケーキは日本に完全に定着する。見た目のインパクトによるSNS発信の機動力となったともいえる。

キャラ弁

これよりも前から徐々に弁当のデコレーション化が進められてきたが、この年に海外で紹介されたりして、日本での認知度も一気に広まり、さらにそれをSNSで投稿するという一連の流れも含め流行となる。

平成24年(2012年)

ポップコーン

原宿にギャレットポップコーンができたことにより大流行。安いポップコーンを映画館でバリバリ食べる、というイメージをひっくり返したグルメポップコーンは一世を風靡した。ククルザポップコーンなどは高級ポップコーンというにふさわしかった。今では少しすたれてしまったが、それでも、ポップコーンのフレーバーが多岐にわたるようになったのは夢の国以外ではこの流行のおかげだろう。

塩麹

健康食品が人気の中、もともと健康食品ではあった麹を調味料として世に出したのが塩こうじですね。食べるラー油につぐ新しい調味料の登場は、健康なイメージもあいまって大流行となりました。

オランジーナ

いまでは普通に売っているこの飲料は、この年発売。発売当初から、印象的なCMと共に流行し、爆発的に売れた。

平成25年(2013年)

アサイーボウル

パンケーキに次いでやってきたハワイアンフードの流行がこれ。アサイーと呼ばれるフルーツは健康に良いとされる成分が多く入っているうえに、ボウルの見た目の華やかさやアサイーの紫も流行に一役買った。

コンビニコーヒー

それまでコーヒーといえばコーヒーショップで美味しくいただくのが定番でしたが、そこにコンビニが割って入ったのがこの年。安いながらも美味しく、コンビニによってこだわりが違い、味も違うとあって、とりあえずコーヒー飲むならコンビニでよい、という流れになっていく。

平成26年(2014年)

カップヌードルトムヤムクン

来るべくしてきたかという感じで登場したトムヤムクン味。ここまでのエスニックブームの流れを考えれば、これが流行するのは当然だったと言えるでしょう。

ジャーサラダ

メイソンジャーと呼ばれるガラスの瓶に、サラダをきれいな層にして盛り付けるのが流行した。これは、この年に日本で始まった「インスタグラム」の影響が大きい。インスタグラムに興味のなかった私から言わせれば、わざわざ食べにくい瓶に詰めるなんて面倒くさいだけ、としか思いませんでした。

熟成肉

食材は新鮮な状態で食べるのが一番うまい、という考え方をぶち壊した新しい調理方法。熟成させることで柔らかさや風味が増し、新鮮なお肉では味わうことができない美味しさを堪能することができるとブームになる。勘違いしないでほしいのは、ただ腐らせた食材が熟成になるのではなく、適切な環境で長期保存したものが熟成となる。当初の熟成は食肉から始まっているが、今では魚などにも応用されている。

平成27年(2015年)

デトックスウォーター

フルーツやハーブなどをミネラルウォーターに漬け込むことでその成分や味や香りを溶かし出し、デトックス効果が得られるとされた水。健康志向、そして水が入っているタンクの彩をインスタにあげることができるなど、いろいろな効果によって流行する。

スーパーフード

キヌアやチアシード、アサイーなどがこのスーパーフードに入りますね。人間の体にとって有益な成分しか含まない食品という夢のような効果が得られるとあって大流行。ただ、ゴマやアーモンドもスーパーフード、昆布や納豆もスーパーフード、と当初のイメージよりもだいぶ手ごろ感が出てしまったため、特別感をもってスーパーフードと言われることはすぐになくなってしまいました。今でも売ってはいますね。

平成28年(2016年)

グルメバーガー

ファストフードの食べ物であったハンバーガーがこの年、高級路線を突っ走る。メジャーファストハンバーガーショップでもこの流れに乗ったがそれは一過性。ただ、この流行の登場により、高いけどおいしいハンバーガーショップがたくさ生まれ、またクアアイナなどの海外バーガーショップも日本に攻勢した。

ローストビーフ丼

高田馬場にあるレッドロックというお店が火付け役となって、タワー状に盛り付けられたローストビーフの丼が流行する。そのせいでローストビーフ丼を出す店がちまたにあふれかえった。ただ、見た目重視で出したお店はすぐに消え、美味しいお店だけが残ったように感じる。

チーズ

もっと前からチーズは皆に好まれて食べられてきましたが、このころからチーズ専門店などが登場したり、いろんな料理にチーズをのせて食べたりするなど、チーズ熱が過熱。

平成29年(2017年)

甘酒

美容と健康に良いということで「米麹」が注目され、そこから派生して流行したのが甘酒。砂糖を使わない麹のみの甘酒や、お洒落な甘酒などが出回ってブームとなった。

チーズタッカルビ

韓国系料理で日本人が認知している料理はたくさんあるが(サムギョプサルなど)、流行と言えるほど流行った初めての料理がこれだと思う。流行していたチーズということと、伸びる画がインスタ映えすることなど、流行を呼ぶ要因がいくつも重なっていたといえる。

平成30年(2018年)

第3次タピオカブーム

再びやってきたタピオカブーム。これまでのタピオカをけん引してきた既存店舗が残っていたことに加え、新しい「台湾茶」というくくりが生まれたことで、流行を生んだと考えられる。

レインボーフード

インスタ映えここに極まれり、と言える流行。チーズドックや綿あめ、かき氷など、とにかくレインボーのものが流行した。特に韓国から来たチーズドックやホットサンドなど、七色のチーズは、美味しいのだとしても食欲をそそる見た目ではないと私は思ってしまった…。

高級パン

特に食パンが流行した。一斤1000円はくだらない食パンが売り切れ続出。売り出す店もちまたに溢れかえった。私もいろいろと食べたが、確かに美味しいと思えるものから、う~ん、というものまで、ピンキリ。流行とはそういうものだとここまでのブームを見返せば悟る。

平成の料理は「IT」

平成時代になったのはついこの間だったように思いますが、こうして振り返ってみると長かったようにも思います。平成生まれなんて若いな!なんて思っていたのが、今ではもう30歳の平成生まれもいます。いい大人になってしまいました。

この30年という歴史を見返してみて、一言で総括するのなら、

「料理のIT化」

です。

年表にして料理を見ていくと、平成初期と後期では明らかに違うことがあります。

それは、流行の広まり方です。

初期ではテレビや口コミなどでじわじわと流行が広がっていく傾向がありましたが、後期、特に近年になっていくと、インスタやツイッターなどのSNSで一気に広がって急に流行するというパターンになっています。

これが一体何を意味するのか。

かつての昭和やそれ以前の料理とは、みんなで共有するものではなく、一人一人が所有する財産のようなものでした。

おばあちゃんの味、おふくろの味、そういった各家庭ごとにある家庭の味がその代表ですよね。

ですが平成時代になり、それらはネットやSNSなどで簡単に拡散し、みんなで共有できるようになりました。

各家庭でしか味わうことができなかった家庭の味が、今はだれもが知るレシピとなり、誰もが作れるようになったのが平成時代だと言えます。

新しい料理を知るために美味しいお店で働いて味を盗んだり、新しく出た料理本を我先にと買ってみたりしたのはもう昔のこと。

今はどんな料理でもどんなレシピでもネットを開けばそこで知ることができます。

テクノロジーがIT化したように、料理もまた同じ道をたどっているのですね。

IT化した料理は理論と科学の領域へ

IT化した料理は、たくさんの人たちに作られて、そして考察されて、やがて誰もが作れる料理へとなっていくでしょう。

誰もが作れる料理になるということは、味や香り、食感や見た目、全てが数値化されて、公式化するということです。

この公式を使えばだれもが美味しい料理を作れるようになるわけです。

これはもう理論と科学の世界であり、昔では当たり前だった感覚と経験による料理の構築は古い作り方となっていくのです。

令和に続く料理の未来

平成時代を突っ走った料理は、令和になってもどんどんと進化していくことでしょう。

もしかしたらまずい料理の概念すらなくなるかも?

でも、料理がどんな道をたどるにせよ、一生懸命料理を作ったり、みんなでワイワイ食べたり、子供と学びながら作ったり、そんな料理の楽しさだけは無くなってほしくないですね!

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