料理をするときに必要なものと言えば、なにを思い浮かべますか?
プロが使うような専門的な調理器具は必要ないにしても、基本的なものはおうちで料理するときにだって絶対に必要になりますよね。
フライパン、鍋、ボウル、ざる、さいばし、木べら、まな板などなど。
中でも「包丁」は食材を加工するときに必須のアイテムになっていると思います。
包丁は知っての通り、食材を切るために生み出された道具です。野菜、肉、魚など加工するものの種類や、剥く、削る、切るなどの加工の種類に合わせて、いろいろな用途の包丁があります。まさに料理のために存在するアイテムですから、当然なくてはならない便利グッズですよね!
でも。
実は、
そんな包丁よりも便利な道具があるって、知っていましたか?
その名もキッチンバサミ
自分のキッチンに「ハサミ」がある方はどれくらいいるんでしょうか。実は持っている人はけっこう多いのではないかと思います。とあるアンケートでは9割以上の人が持っているらしいですね。でも、実際に料理で使っている人はと言えば、半分を下回るようです。
じゃあ何に使っているのかと言えば、パッケージの封をあけたり、紙を細かくしたり、あとは海苔を切ったり?
使ってはいるけど雑用扱いされているのがキッチンバサミ。
おそらく、「ハサミ」という道具が工作や事務作業などで使う印象が強いせいで料理で使うという発想がなかなか生まれにくいからだと思われます。
しかしよく考えてみてください。
包丁は刃物。そしてハサミも刃物です。
同じ刃物だったら、同じことができるはずですよね?
そもそもキッチンバサミとは
キッチンバサミとは読んで字のごとくキッチンで使うためのハサミですが、いわゆる裁縫バサミなどと区別してちゃんと「キッチン用ハサミ」として世に出回ったのは実は最近のことです。
ハサミという道具そのものは、原形の発祥から辿れば紀元前までさかのぼります。ですが、少なくとも日本でキッチン用のハサミとして出現したのは、昭和35年頃だという話が濃厚です。当時はドイツ製の輸入されたハサミがキッチンバサミとして使われたそうです。約60年ほど前の話ですから、調理道具としてはじつは冷蔵庫よりも歴史が新しいと言えますね。
普通のハサミとの違いは…
実はそんなにないようです。よく挙げられる違いとしては、
1、持ち手と刃の長さの比率を変えて(持ち手を長く、刃を短く)、てこの原理で力がより入りやすいようになっている。つまり固いものでも切れる。
2、栓抜きや殻砕きなど切る用途以外にも使えるようになっている。
などがありますが、正直それはキッチンバサミを作る側が施した独自の工夫であって、キッチンバサミの定義としてはちょっと違う気がします。事実、キッチンバサミとして同じように売られているものであっても、その形状も付与されている機能も様々です。
私としては、キッチンバサミの定義とは、ハサミそのものの定義ではなく、
という、用途としての定義になるのではと思っています。
つまり、「これはキッチンバサミ!」として決め、料理以外では使わず、衛生上しっかりと清潔に保っていれば、それがキッチンバサミになるのです。
純粋に切るだけでもキッチンバサミは優秀!
ハサミはなんと言っても切ってこそその真価が発揮される道具です。それはキッチンバサミであろうと変わりません。そしてキッチンバサミの切る能力は、実は包丁を凌駕する力を持っているのです!
なぜそう言えるのか、3つのポイントで解説します。
1、安全に切れる
まずはなんと言ってもその安全性。包丁は当然ですが刃がむき出しで、切れ味も良いためちょっとの不注意で指などを切ってしまう危険をはらんでいます。子供に使わせるという時は親御さん方はとても気を使いますよね。
しかしハサミは、閉じている限り刃はむき出しになりませんし、たいてい子供の頃から身近に使っている道具ですから、扱いも難しいということがありません。
安全性に関して言えば、包丁よりもはるかに上をいくのがハサミなのです。
2、簡単に切れる
包丁をうまく扱うにはそれなりに練習と経験が必要になります。極めればもちろんどんなものでも簡単に切れるようになりますが、おうちで扱うと考えると、なかなかハードルが高いのが包丁です。
しかしハサミは扱い慣れているうえ、切りたい場所、切りたい長さ、ほぼ狙ったとおりに切ることができるので細かい作業がしやすく、包丁のようにまな板の上で切る必要がなく片方の手で持って切ることもできるので、扱いにくい食材でも結構簡単に切れてしまうのです。
包丁に比べてハサミという道具に専門性がないからこそ、誰にでも簡単にどんなものでも切れてしまう、それがキッチンバサミなのです。
3、手間のかからない取り扱いやすさ
包丁は使っていると切れなくなったり、刃が欠けてしまったりすることがよくあります。そういう時は研がなければいけませんし、濡れたままにしておくと錆びてしまうこともあります。またその形状ゆえ、きちんと包丁挿しにしまわなければなりません。
しかしハサミは、実はとっても固い金属で、しかも刃も分厚く作られているのでそう簡単に切れなくなりませんし、しまう場所もそんなに選びません。取り扱いやすさも、ハサミの方に分があると言えますね。
大抵のことは包丁と同等以上のポテンシャル
このように挙げた3つのポイントから、切るという作業だけでも、包丁と同等以上の能力を発揮してくれるのがキッチンバサミであることが分かったかと思います。料理にそこまでこだわらない、包丁を持つことにこだわりがない人には、特におすすめなのがキッチンバサミなのです。
キッチンバサミは切るだけじゃない
切るという作業だけでも十分に包丁よりも便利だと言えるキッチンバサミ。
でも、やっぱり気になるのはただ切る以外の特別な用途、機能ですよね。
今現在市販されているキッチンバサミには、切るという基本的な機能以外に、いろいろな種類の使い方が備わっているハサミが多くあります。ここからは、欲しい機能別におすすめのキッチンバサミを紹介していくことにします。
とにかく肉が切れるハサミ
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肉をがっちりとホールドして切ることができる特殊なギザ刃が特徴です。これを使えばお肉をまな板に置く必要なく、持ったまま、鍋やボウルに入れたまま、サクサク切ることができます。機能は最低限のものしかありませんが、オールステンレスなので錆びず、衛生的で、分解できるので手入れもらくちんです。
硬いものを切るハサミ
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刃に厚みがあり、硬いものでも安定して切れる。取っ手が短く刃渡りが長すぎないので、しっかりと力を伝えることが可能なのも硬いものを切る利点。取っ手はプラスチックですが分解できるので手入れは簡単です。
細かい作業がしやすいハサミ
鳥部製作所 キッチンスパッター
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細かい作業をするためには握りやすく、切れ味が良く、切っ先が鋭いことが必要になります。このハサミはそのすべてを備えたキッチンバサミになっています。オールステンレスなので衛生的にも優れています。
とにかくいろいろな機能を備えたスーパーハサミ
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包丁は持たず、とにかくハサミ一つで料理がしたいという場合に夢のような機能を発揮するのがこのハサミ。ハサミとしての機能はもちろん、魚のうろことり、骨切り、殻割り、栓抜き、缶開け、皮むき、さらには分解することで片刃がナイフにもなります。見た目にも特徴的なので、インテリアにもなるという、とにかく多機能が欲しい人はこれ。
プロにも素人にもおすすめの調理器具
どんな使い方をするにしても、キッチンバサミがとても便利な道具出ることに変わりはありません。ズボラに料理をしたい人にとっても、調理作業にこだわりを持ちたいプロの人にとっても、キッチンバサミは必ず力になってくれます。
ぜひ、自分が使いたいキッチンバサミを一つ持ってみてはいかがでしょうか。
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