失敗なし!普通の鍋でご飯を炊くやり方!
炊く前にお米を知っておく
チャチャっと炊いていきたいところなんですが、鍋でお米を炊くときに、けっこう失敗してしまう人って多いと思います。それは、やり方が間違っているというよりは、お米のことをあまり知らないまま炊いているからなんです。
お米のことをある程度知っておけば、どんな状況でもお米を炊けるようになるので、ここでは炊く前に少し、お米のことを知っておきましょうね!
お米は、季節や環境によってちょっと変わる
これはよく聞くことだと思いますが、お米はとても乾燥しやすく、そして水分を含みやすい食品です。乾燥しているところにおいておけば乾燥してしまうし、湿気の多いところにあれば湿気てしまうということですね。
また収穫してすぐの新米は水分を多く含み、貯蔵されたお米だと水分量が減っているということもあります。
つまり、お米を美味しく炊くためには、お米の水分量によって少々レシピを変えていけない、ということになるのです。
面倒くさいですねぇ。
ええ、面倒くさいので、これは気にしないでおきましょう!
変わる水分量は微々たるもので、特に最近はお米の貯蔵技術も進歩し、新米も古米もそれほど差は無くなているという事実もあります。
おうちで炊くときは、最高のお米を炊くわけではないので、あまり気にしなくても大丈夫ですよ。
でももし気にするのであれば、何度か炊いてみて、そのお米にあった水分量を探る必要がありますから、やってみたい人はちょっとずつ水分量を変えて炊きあがりを変えてみるのがいいでしょうね!
お米の1合って何?
お米を計るときはほとんど「合」という単位を使うと思います。
でも、これっていったいどのくらいなのか、わかりづらいですよね。
ということで、分かりやすく単位を変換すると、
1合は
重さなら約150g
体積なら約180㎖
になります!
これを覚えておけばお米の計量カップがなくても何かしらで計ることができるので、これは覚えておいた方がいいですね!
まずはお米を研いで、浸水させる
無洗米を使う場合は研がなくてもよいですが、通常は米を研いで、ぬかを落とさなければ美味しくありません。
研ぎ方としては、
- ボウルにざるを置いて、そこに計った米を入れる。
- ひたひたに冷たい水を入れ、手でかき混ぜるように研ぎます。手の形をリンゴをつかんでいるようなイメージにして研ぐと、お米を割らずに優しく研ぐことができますよ。また、お湯は使わないでくださいね!
- 水を捨て、また2の工程に戻る。これを2~3回繰り返して、研ぎ水の濁りがなくなるまで続けましょう!
このくらいで大丈夫ですよ。
これで研ぎは終わりです。この後、水をきれいなものにして、もう一度米を水に漬け、冷蔵庫で1時間ほど浸水させましょう。
時間が惜しい人は、春夏なら常温で30分、秋冬なら暖房のきいた部屋で30分浸水させればよいです。目安は米が白くなることです。
ちょっと分かりづらいですが、右が生米、左が浸水させて白くなったお米です。
浸水させたら、水からあげて約5分ほど水分を切れば完了です。
米を普通の鍋で炊く
さて、ここからついに米を炊いていきます。浸水させて水を切ったお米は、放置して乾燥させると割れてしまうので、そのまますぐに炊く作業に入りましょう。
まず用意するものはこちら
アルミホイル、そして鍋の蓋。蓋はある程度平らなものがいいです。また重いものがあれば重い方がいいですね。
鍋は今回は雪平鍋を用意しました。が、違う鍋でも大丈夫。
「普通の鍋」と言ってもいろいろあると思うので、種類は何でもいいことにします。ただ鍋の最低条件としては、
- 炊く米と水の総量の3倍の大きさの鍋
- 蓋ができる大きさの鍋
- 鍋口がある程度平らであること
を目安に鍋を選ぶといいです。炊いた米は膨張しますし、吹きこぼれることもあります。またある程度密閉したいので、それができる鍋が求められるということですね。
米を炊く水分量
一般的に、水分量は、米の体積の1.1倍~1.2倍(無洗米は1.3倍)くらいが丁度よいとされていますが、失敗しないためには、1.2倍に合わせます。
理由は、水が少なくて失敗するときは、固いコメが出来てしまい食べられなくなってしまうからです。万が一に水が多すぎて失敗しても、柔らかくなるだけですから、ほとんどの場合食べることはできます。「食べられない」という最悪な失敗は回避できるというわけです。
先にもあげた米の1合=180㎖を基準にするならば、水の量は216㎖ということになります。水は重さも同じですから、つまり216g(グラム)の水で炊けるということですね。
ポイントは火加減としっかり時間を計ること
鍋に米と水を入れたら、アルミホイルをしっかりとかぶせます。
さらにその上から蓋をして、アルミホイルを押さえます。もし蓋が軽い場合は、ボウルなどをひっくり返して載せて、重しにするといいですよ。
この状態にしたら、コンロの真ん中に置き、火にかけましょう!火加減はまずは中火です。
見づらいですが、このくらい。この状態で、アルミホイルの間から湯気や泡、お湯が吹きこぼれたりし始めたら、少しだけ火を弱めて中弱火にし、4分計ります!
その後、極弱火にして、7分計ります!
このくらいです。
そして7分経ったら火を消して、そのままの状態で10分蒸らしましょう。お米の状態が気になるでしょうが、ここは自分を信じて蓋を開けずに待ってくださいね!
蒸らし終わったら、完成です!
さぁ、ふたを開けてみてください!
おいしそうに炊けてますね!
今回はおこげを作りませんでしたが、もし作りたいのであれば、蒸らす前に20秒ほど強火にかけるとおこげができますよ!
失敗しない炊き方の簡単まとめ
- 米を研ぎ、1時間ほど浸水させた後しっかりと水を切る。
- 米の体積の1.2倍の水を加え、アルミホイルと蓋でしっかりと密閉する。
- 中火にかけ、沸騰したら中弱火にして4分。
- さらに極弱火にして7分。
- 火を消したら、そのままの状態で10分蒸らして、完成!
この5つのステップを覚えておけば、どこでもどんな状況でもご飯を炊くことができるようになります!
浸水させるために少し時間はかかりますが、ここはほぼ放置ですから、実質作業にかかる時間は約20分ほど。実はこれ、炊飯器で炊くよりもずっと早いんですよ。
覚えておけばとっても便利なお米の炊き方、ぜひ参考にしてみてください!
コメント