自炊をするうえで皆さんは何に気を付けていたり、大事にしていたりしますか?
これまでにもこのブログでお伝えしてきたように自炊はやろうと思えば何でもできる手段なんです。ただし、目的や目標を決めないと自炊はちゃんとした形になりません。
そのことについて詳しくはこちらの記事で解説しております。
前回は目標を「筋肉」に定めた自炊方法をご紹介しましたね。
しっかりと目標を立てれば効果を得られる方法になっています。
というわけで今回も、新しい目標を立てた自炊方法をご紹介しようと思います。
そしてその目標とは、自炊に欲しい効果ナンバーワンではないかというこちらです!
節約特化型自炊を実践するために必要な5つのこと
自炊に求めるのはなんといっても「節約」!
そう思っている人はきっとたくさんいると思います。
でも同時に、なかなか節約にならなくて困っている人もいるのではないかと思います。
何も特別なことをせずに「自炊が節約になるか」という考察はこちらの記事で解説していますが、
やはりしっかりと目標として「節約」を掲げないとそこまでの効果は得られないんですよね。
でも、逆を言えばしっかりと目標として掲げれば、自炊は節約できる…しかも、もともと言われているように自炊と節約の相性はばっちりなので、目標を立てつつ、しっかりとやり方のコツをつかめば、めちゃくちゃ節約できるようになります!
今回はそのやり方のコツを解説していきたいと思います。
とはいえ、やり方のコツはとっても簡単。たった5つのポイントを押さえれば、誰でもすぐに節約自炊生活を始めることができます。
しっかりと覚えてくださいね。
ミールプランニングは必須技能
まずはやはり、このブログの根幹にもなっている「ミールプランニング」です。
ミールプランニングがわからない人や、どうやってミールプランニングを実践すればいいのか詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでいただいて。
完璧なミールプランニングを今すぐ始めろというのははっきり言って難しいことだと思います。でも、純粋に「節約」の観点から考えれば、実はそこまで完璧なミールプランニングをする必要はないんです。
「節約」で求められるミールプランニングのやり方はたったの二つ。
ミールプランニングの肝である「メニュー(献立)計画」を立てることは最低限必要になります。ただし、そこまで完璧にメニューを組み立てる必要はありません。ポイントは、
- 一週間で何食する予定か(朝昼晩含めて)考えておく。
- そのメニューに使うメイン食材だけを決めておく。
- これは絶対に食べたいという「核」となる料理、ないしは食材を決める。
この三つのポイントを押さえて一週間分の計画を立てましょう。そしてその際に注意すべき点が、
回鍋肉が食べたいから豚肉は必須!
じゃあ、鍋には牛肉を入れたかったけど、豚肉を使うから豚肉にしましょう!
とにかく安い食材を使う
節約できるようにミールプランニングを組んでも、それだけでは十分ではありません。とことん「節約」に特化させるならば、むしろここからが本番です。
節約に最も直結して関わってくるのが「食材の値段」ですよね。
ミールプランニングで食品数を抑えるように努力しても、食材の値段が高額なものばかりで作ってしまったら当然節約になるわけがありません。
そして食材の値段の高い安いは、食材の種類によってほぼ決まっています。
鶏肉は安くて牛肉は高い、という具合ですね。
つまり、節約の最大の重要ポイントは「安い食材」を使うことにほかなりません。
「安い食材」とはなんなのか、ということに関してはこちらの記事で詳しく解説しておりますので読んでいただきたいと思います。
スーパーマーケットなどに行けば、必ず安い食材というのは存在します。それを狙って食材を調達しましょう。
ここで、ミールプランニングで「メイン食材しか決めていない」ことが大きく効果的に生きてきます。
買う食材は「安い食材」を中心として、何となくでよいのでバリエーションを持たしていきます。特に使う食材を多く決めていないので、これができます。
何をどう買えばいいのか分からないという人は、簡単なのは「予算」を決めておくことです。その予算の中で、自分が一週間で食べきれる量を想像して買えばいいと思います。
多めに食材を調達したい人は「安い食材」を中心に買えばよく、少なめの食材でいい人は少し高い食材を買ってもいいでしょうね。
このようにして調達した食材は、時としてまとまりのないものになる可能性はありますが、私たちがこだわるのは何ですか?
例えば回鍋肉を作りたいときに、
完璧な美味しい回鍋肉を作ることではなく、
「安い食材」で代用した美味しい節約回鍋肉、ですよね?
そうです、代用できるものは違う食材で作ればいいだけのことです。
ここでミールプランニングでやった「これだけは食べたいと思う食材を決めておく」ことが重要になってくるのです。
回鍋肉を作るときに「これがなければ回鍋肉じゃない」という食材がこれにあたるわけです。それが豚肉なのか、キャベツなのかは皆さん次第ですが、とにかく核となる大事な食材はしっかりと決めておき、大事な食材以外は安い食材で代用する、これが安く買い物をするコツです。
安い食材を見極めて調達し、料理の構成をすることで、節約自炊は初めて達成されるのですね。
とにかく安い店で買う
さて、食材を調達するときに「安い食材」を買うことは重要ですが、もう一つ大事なことがあります。
それは、どこで買うかです。
皆さんは食材をどこで買いますか?
おそらくこれを読んでいる人の答えが一致することはほとんどないのではないでしょうか。なぜなら食材を売っているスーパーマーケットなどの食料品売り場は、日本全国に数限りなくあるからです。
そして数限りなくある売り場と同じ数だけ、食材の値段は違うのです。
前の項で挙げた「安い食材」とは、食材の値段そのものですが、スーパーなどで買う時の価格に含まれる内訳は食材の値段だけではないのです。
そのせいで、食材を買う場所ごとにその価格は違ってきてしまうのです。
なぜ買う場所によって値段が違うのかという主な理由は二つです。
- 買う店舗(会社)が持っている食材仕入れルートの違い
- 地域の需要に店舗が合わせている
1の「食材仕入れルート」とは、簡単に言えば店舗(会社)が誰から食材を買って仕入れているのかということです。
例えば野菜なら農家、魚なら漁師、というように食材を仕入れるとして、日本にはたくさんの農家だったり漁師だったりがいますよね。当然ですが、日本のすべての店舗が同じ農家の人から仕入れているわけがありません。様々な農家や漁師から食材は仕入れられています(実際には農協だったり市場だったりもします)。
すると、玉ねぎが得意な農家や、キャベツが得意な農家がいるわけです。
となれば、店舗がどの農家から仕入れているかによって、玉ねぎを安く仕入れられたり、キャベツを安く仕入れられたりするということになります。
これが、店舗の違いでの価格の違いになるのです。実際はもっと複雑ですが、簡単に言えばそういうことです。
2の「地域の需要」という点はそのままの意味で、地域ごとに売れる商品と売れない商品があり、店舗は当然売れる商品に力を入れて、大量に仕入れたり安く仕入れたりします。それが店舗間での価格の違いに反映されるのです。
これら二つの理由が混ざり合った結果が食品の価格になっていきます。
「安い食材」というものは間違いなく存在しますが、それが買うときの値段にそのまま反映されているかどうかは買う場所によって異なるというわけです。
わたしたち買う側はそれらを見極めて買い物をしなければ、最もその食材が安い店舗で購入することができないのですね。
ただ残念なことに、この「安い店舗」というのは、いまこの記事で、一概にここだ、と断定することができないのが難しいところです。
日本全国各地域によってその店舗の特色は様々です。全国展開している有名なスーパーマーケットでも、地域間で特色が違いますから、私から言えることは、とにかく、皆さんが住んでいる近くのスーパーマーケットを調べて、各店舗の特徴をつかむということです。
店頭で確認する
チラシで確認する
ネットで確認する
調べる手段はこの三つ。少し手間はかかりますが、自分の住んでいる地域の特徴をしっかりと把握して、適切な場所で適切な食材を買うことが節約につながるのです。
手作りだけが節約ではない
ミールプランに沿って安く食材を手に入れたら、あとはそれを料理にするだけです。食材の買い物を完了した時点ですでに節約は成功した、と思うかもしれませんが、実はまだ十分ではありません。
ここまで入念に計画を立てて作った料理、それって本当に「最安値」ですか?
実はこれは自炊をしている人たちが陥りやすい勘違いですが、自炊とはなにも自分でいちからすべてを作ることだけをいうのではありません。
そして節約も、手作りすることだけが唯一の手段ということでもないのです。
たとえばタイムセールなどで総菜などが割り引かれて売っていれば、それを活用してもいいでしょう。
材料を揃えるよりも出来合いを買った方が安いと判断できるのならばそちらを買えばいいのです。
自炊とは自分で作るということではなく、自分で食べるものを調達することだと考えてみてください。そうすれば、自然と視野が広がって、節約になる手段が増えていきます。じゃがいもを買ってコロッケを作るよりもコロッケを買ってしまった方が安い場合も当然あるのですから。
買い物をするときに、手作り自炊をするためだけに買うのではなく、ふと出来合いの総菜を見てみるのも新しい節約を見つけることができるかもしれませんよ。
「我慢」ではなく「節約」をすることを心がける
そしてこれも、節約をしたい人が陥りやすい落とし穴です。
たとえば、もやしが安いからと言って毎日もやしだけを食べますか?
栄養価的にも偏るし、料理としても不満足が残ってしまうでしょう。たとえもやしだけでおなか一杯になっても、それを毎日続けることに満足感はありません。
それでも節約になるからともやしを食べ続けることは、それは自炊とは言えないし、節約とも言えないと私は思います。
仮に節約になるからと言って毎日ただもやしを食べていたら、自炊することが楽しくならないし、食品目も食べられないので健康的でもないです。
正直これは自炊とは言えません。そして節約とも言いません。
ただただ安い食材だけを食べ続けるのはそれは節約ではなく我慢です。たとえ大好きなカレーであっても、365日3食ずっと同じカレーを食べ続けるというのは、ほとんどの人が「嫌」ですよね。それを実践するというのは節約ではなく我慢でしかないのです。
楽しくやらなきゃ自炊じゃない。これは私の自炊への基本的な考え方であり、このブログはそれを実践するために構築しています。ですから節約も、可能な限り食費は抑えつつも、最低限楽しく健康的に実践することは忘れてほしくはないのです。
それが「節約」というものだと私は考えます。
こだわるところはこだわって、楽しめるところは楽しむのが節約
細かい食材選びから、買い物の仕方などの節約へのこだわりと、
我慢せずに楽に節約をして楽しむことと、
これらは一見相反してるように思いますが、それを両立できなければ本当の節約とは言えません。
じつは、節約で一番大事なことをまだ言っていませんでしたね。
節約で一番大事なこと、それは「継続」です。
一度節約したからと言って数万円単位で節約することはできません。
コツコツと積み上げていった結果が節約になるのです。
だとすれば、長く続けられないようなつらく苦しい節約は、絶対に結果として節約にならないのです。あくまでも、長く「継続」できるように我慢にならない程度に節制して、辛くならないように楽しくこだわる。
これが、節約で一番大事なことだったりします。
この記事で紹介した「5つのポイント」は、つまりそうやって継続的に節約できるようにするためのポイントなのです。
本当に節約したい人は、ぜひこの5つのポイントをおさえて、楽しく節約してくださいね!
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