節約を前提に自炊をしたり一人暮らしをしたりするときに、必須になるのが「食費」をおさえることです。
生活費の内訳には電気代や水道代などが含まれていますが、これらは、季節によって多少の差はあれど、乱高下することはありません。ほぼ一定のお金がかかりますよね。
でも、そんな生活費の一部でもある「食費」は違います。
だからこそ、食生活の「節約」には大きな意味があるんですね。
自炊などの節約にはいくつかのポイントがあり、それを守ることが最大の節約につながるのだというのはこちらの記事で解説していますが、
その中でも今回、もっと詳しく解説するのがこちらです!
安い食品を選んで上手に節約する方法!
食費を「節約」するための最も手っ取り早い近道は、一食当たりにかかる金額を小さくすることです。
そして一食にかかる金額を小さくするためには結局のところ自炊をするのが一番です。
で、自炊にかかる金額を小さくするためには、と考えた時、最も簡単で効果的なのが「材料費」を抑えることなんですね。
自炊において節約をするときの5つのポイントでも「とにかく安い食材を買う」と解説しているように、とにかく安い食品を買って材料費などを抑え、食費を圧縮してしまうことが節約の基本です。
安い食品を見極めて調達し、料理の構成をすることで、節約自炊は初めて達成されるのですね。
しかし、一言で「安い食品」と言っても、一概に売っている値段だけで判断できないのが難しいところなんです。
同じ値段でも「同じ安さ」だとは限らない
これは、慣れてくれば自然と気付くことなのですが、同じ値段で売っている食品がたくさんあったとしても、それがすべて同じような安さであるとは限らないんです。
たとえば、
キャベツ1玉150円
レタス1玉150円
これらはどちらも葉物野菜で、同じ「1玉」で売っている野菜です。値段も同じ。ではどちらも同じ安さなのかというと、実は違います。
レタスを1玉食べきるには、それほど時間はかかりません。サラダであれば4食分といったところでしょうか。スープなどにして火を通したら1回で食べきることも可能です。
対してキャベツは、量が多く6食以上分はあります。火を通してもそれほど身縮みすることもないので、1玉買えばしばらく活用することができます。
そう考えたとき、キャベツの方が安いと言えると思いませんか?
このように、売っている値段以上に、どの程度の食べ応えがあるのかも「安い食品」を買うための判断としては重要になってくるのです。
コスパに優れた安い食品ランキング
コスパの良い食品を見極めるには、実際に使ってみるほかありません。でも、いろいろな食品を試して食べてみるのには時間と胃袋がたくさん必要です(笑)。お金もかかってしまいますから、節約にならなくなってしまいますよね。
そこで今回は、このコスパの良さも考慮した「本当に安い食材」をランキング化してみました!
肉類、魚類、野菜類、そしてその他とカテゴリーに分けたそれぞれの「安い食品」をランキングにして、参考価格も載せているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
お肉編
お肉、と言っても実は細かく見ればいろいろとあります。安い順にランキングしていきます!
第1位 鶏や豚のレバー(100gあたり70円前後)
おそらく断然安いお肉と言えばこれ。廃棄率(歩留まり)もよく、内臓系としてもほとんどを食べることができるので、金額=食べる部分と考えられます。好き嫌いがないのであれば、こまめに自炊に取り入れたいお肉です。節約とは関係ありませんが、栄養価が高いのも食材としての魅力です。
第2位 鶏むね肉(100gあたり80円前後)
安いお肉の代名詞と言えるのが鶏肉です。中でも、どちらかと言えば胸肉の方が安い傾向にあります。要因としては、一羽から取れる肉の質量が多いということが考えられます。脂質が低いのでヘルシーさを求める人にもうれしいですね。
第3位 鶏モモ肉(100gあたり90円前後)
鶏肉の基本と言えばもも肉です。脂肪分も適度に含んでいるので美味しさにも申し分なしです。国産と外国産がありますが、よほどのこだわりがなければ外国産がおすすめです。そこまで味にそん色があるわけでもなく、とにかく安いですから。
第4位 ひき肉(100gあたり100円~130円前後)
一昔前は安いお肉の代表格なお肉でしたが、最近では「原材料表示」の明記などにより、様々に混雑した切り落とし肉を使えなくなってきたせいか、それほど安いお肉ではなくなっている傾向があります。肉の種類や部位によって値段は変わりますが、思っているほど安くはありません。
第5位 豚肉(100gあたり100~150円前後)
鶏肉に次ぐ安いお肉が豚肉。ただ、豚肉の中でも順位があり、安い順に「豚肉こま切れ(部位を選ばない切れ端)」「豚肩ロース切り落とし(肩ロースの切れ端)」「成形された豚肉」となります。
ここだけの話、本来はブロック肉のような「切る手間を省いた肉」の方が安いのですが、一般的なスーパーなどではブロック肉の方が高く設定されていることが多いようです。
お魚編
ここでは魚介類は含めずに、純粋にお魚だけでランキングしていきます。
魚には旬があるものが多く、またその年によって漁獲高が違うので、価格が一定ではありません。ですから今回は「旬の時期の底値」で比較ランキングしていきたいと思います。実際の価格では変動があることを了承くださいね。
第1位 さめ(1切れ約100gあたり120円前後)
実はこれは最近出回り始めたお魚なんですが、とにかく安いです。そして旬もなく通年安定して安いのが特徴です。「本当に美味しいの?」と気になる方もいるかもしれませんが、アンモニア臭もなく、肉質は柔らかく、白身魚としてとても美味しく食べることができます。
第2位 鯖・サバ(1枚約100gあたり150円前後)
サバの旬は秋ですが、世界的に獲れる魚ですので、産地を選ばなければ旬もなく、比較的安い魚です。栄養価も高く、料理用途も意外と幅広いですね。好き嫌いが分かれるかもしれませんが、節約をしたいのならぜひとも好きになっておく魚(笑)
骨が完全に取れた状態で売っていることが少ないのが惜しいところです。
第3位 鰯・いわし(1匹約100gあたり180円前後)
一昔前はとにかく安く栄養価が高い魚の代名詞でしたが、最近は値段が上がっていて、そこまで安さを感じるタイミングが少ないです。料理法にもよりますが、小さな魚なので小骨も多く、骨まで食べられない人にとってはコスパの悪い魚であるかもしれません。
第4位 鮭・しゃけ(1切れ約100gあたり200円)
みんな大好きな鮭ですが、実はあまり安くない方です。塩で漬けられたものは少し安い傾向にはあります。焼いても揚げても美味しくいろいろな用途に使えるのがポイント。また、骨も少なく食べやすいのもよいです。
ちなみに生食できるサーモンと鮭は違うのでご注意を。
第5位 鰤・ブリ(1切れ約100gあたり250円前後)
季節が冬に限定されてしまいますが(冷凍ものなら夏もある)、思いのほか安いのが鰤です。重さあたりの値段以上に、骨がなくほぼすべて食べられる場合が多いのでコスパはかなり良いです。
味もそれほど主張がなく、いろいろな料理に使えるのもうれしいですね。
野菜編
魚と同じく野菜にも旬がありますし、天候などによって魚よりも細かく値段の変動があるので安いものを狙って買うのが難しいです。また、1単位(パックや本数)あたりの値段と可食できる量も野菜ごとに大きく違うため、ここでは魚と同じく旬の時期の底値で比較しつつ、食材量としてのコスパも含めランキングにしたいと思います。
第1位 もやし (1パック30円前後)
誰もが知る、ナンバーワン安い野菜。料理の仕方にもよりますが、あまりカサも減らず、食べ応えのある野菜なのでコスパも良し。味も淡白なのでどんな料理にも組み合わせやすいのもいいですね。
安すぎてもやし農家が大変だという話をよく聞きます。私的にはもっと高く売ってもいいのになと思ったりします。
第2位 豆苗(1パック80円前後)
再生可能食材として有名でもある豆苗。うまくやれば食べた後も2、3回収穫できる面白い野菜。スプラウトなので、栄養価も高く独特な味も癖になるお味。もやしに次ぐ安い野菜として揺るがない野菜。
第3位 キャベツ(1玉100円前後)・じゃがいも(1個40円前後)
葉物野菜は天候に左右されやすい野菜なので、キャベツも値段の変動が激しくなかなか底値で買えない場合もあります。ただ、キャベツは通年出回っていて季節によってその味わいも変化するので楽しい野菜です。そして何よりも1玉あたりの量が多く、多少高くても十分コスパで回収できる野菜です。
金額が違いますが、コスパを考えるとキャベツと同率3位になるのがジャガイモ。ジャガイモも通年出回り、値段変動が少ない野菜です。そして何よりも腹持ちが良く、料理のカサ増しにはもってこいの野菜です。じゃがいも単体でも料理にすることができるし、どんな料理でも合う。そして意外な利点として、適切に保存すれば長期保存ができるという点もよいです。
第4位 大根(1本150円前後)・人参(1パック150円前後)
大根は、キャベツと同じく、通年出回っていて1本あたりの量が多く、金額以上にコスパの良い野菜です。料理の仕方次第では大根だけでもおかずにすることができるので、おすすめの野菜です。ただ不作の時は小さかったりするので注意が必要です。
人参は通年出回っていて、あまり価格変動も少ないのが魅力です。また、大根に比べれば1本あたりの量は少ないですが、人参は密度が高く食べ応えがあるので、食べた時の満足度で言えば大根並みのコスパの良さがあります。
第5位 カボチャ(100gあたり30円前後)
旬は夏から秋にかけてですが、外国産も多く出回っているので、大体安く買うことができる野菜です。まるごと1個買うよりも、カットされたものを買うことができるのでお勧め。食べ応えもあるし、料理レパートリーも多く、コスパが良い。
その他食材編
その他、というと少しざっくりしていますが、肉魚野菜ではくくれない食品にも当然「安い食品」が存在します。ここではそんな食品をランキングにしてみたいと思います。
第1位 大豆製品(豆腐、納豆、おからなど。1食分30~80円前後)
安い食品の代表といってもいいのがこの大豆製品です。大豆製品とひとくくりにはしていますが、味も形状も様々で、使い方も自由自在。豆が原料ですから腹持ちもよく、そしてこの価格ですから、第1位も皆さん納得ではないでしょうか。
第2位 卵(1個20円前後)
栄養価も高く、料理バリエーションも豊富、どの店にもほぼ必ずあるので手に入れやすい。身近にありすぎて気付いていない人もいるかもしれませんが、卵はとってもコスパの良い安い食品の一つ。安売りで手に入れればもっと安くなる可能性もあるので、ぜひ安い時に手に入れておいて常備しておきたい食品ですよね!
第3位 こんにゃく製品(1枚100円前後)
スーパーの中でも地味な場所に置かれていることもありますが、実はとってもコスパの安い食品なんです。弾力のある食感は食べ応えもよく、しっかりと味を吸ってくれるのでどんな料理にも合います。ヘルシーな食品ですが、原材料が「コンニャクイモ」と、芋だけあって食べた時の満足感もあります。そしてしらたきや刺身こんにゃくなど、実は種類も豊富なんです。
第4位 トマト缶(1缶90円前後)
生のトマトは正直安い食品とは言えない野菜。トマト独自の栄養も多いので食品としては食べたいものですが、節約を考えるととても買えないのですが、しかし実は「缶詰」になるととても安い食品に変わるのです。しかもほとんどトマトとしての栄養を摂取することができますから、使わない手はないと思います。水煮になっているので使い勝手もよく、缶詰で保存期間も長いので、常備しておくことをお勧めします。
第5位 焼きそばの蒸し麺(3食で120円前後)
非常に地味な食品がランクインです。よく3食パックで売っている焼きそばの蒸し麺は、ソースと付属で売っていることが多い食品です。そのまま焼きそばにしてもいいですし、あんかけや、揚げたりしても美味しく食べられる、意外と使い勝手のいいやつなんです。なんといっても3食つづりで小分けされているので、好きなように食べられるのがいいですね。もちろん、いっぺんに全部食べても十分安いですよね!
安い食品はうまく取り入れて活用する
これら安い食品を活用することで「節約」は始まるのです。
ただし、すべての食材を安い食材にするといつも同じ食材になってしまうので、面白くないですよね。
通常であれば、大体買う食品の半分から3割程度を安い食材にすれば、十分節約になると思います。とことん節約したくても、安い食材は6割程度にとどめておくことが長く節約するコツになりますから、うまく取り入れるようにしましょうね!
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