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端午の節句とこどもの日・同じ日だけど意味は違う?

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自炊が楽しくなる話

4月末から5月の頭にかけてやってくる大型連休と言えば、だれもが知っているGW(ゴールデンウィーク)ですよね!

うれしい人もいれば、げんなりする人もいるでしょうが、繋がってしまった休みは仕方ありません。存分に楽しむ一択しかないかと思われます

しかし皆さん。

ゴールデンウィークだわーい!なんて言っても、べつにゴールデンウィークという祝日があるわけではないですよね。

一つ一つの祝日がたまたま重なって、大きな連休になってしまったのがゴールデンウィークです。

では、いったいどんな祝日が重なっているのか、ちゃんと全て言うことができますか?

一応一覧にして掲示してみたいと思います。

4月29日 昭和の日

5月3日  憲法記念日

5月4日  みどりの日

5月5日  こどもの日

パッと見るだけで意味が分かる祝日もあれば、どんな祝日なのかいまいち分からない祝日もありますね。

実はこの中で日付を動かしがたい祝日は「憲法記念日」と「こどもの日」だけで、「昭和の日(元昭和天皇誕生日、ないしは元みどりの日」と「みどりの日(元国民の休日)」はこの期間をゴールデンウィークにするためにこの日付になっているともいえる祝日です。

憲法記念日は、読んで字のごとく憲法が施行された日。

では、こどもの日は?

なぜ5月5日なの?

なぜ「こども」の日?

じつはちょっと特殊な経緯を持つこどもの日。

ということで今回は、こどもの日のお話。

こどもの日って何!?

一般的にこどもの日と呼ばれている5月5日。

祝日法によれば

子どもの人格を重んじ、子供の幸福をはかり、母に感謝する日

と定義されています。子供と一緒に家族で祝おう!って日ってことですかね。

でも、そもそも5月5日は、もともと端午の節句、という行事が昔から設定されていました。

これってどこかでも聞いたことがあるなぁ、と思った人は、きっとこちらの記事を読んでいただいたのかもしれません。

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端午の節句は五節句のうちの一つ。

1月7日 人日の節句

3月3日 上巳の節句

5月5日 端午の節句

7月7日 七夕の節句

9月9日 重陽の節句

これまでに七草がゆを食べる人日の節句と、ひな祭りである上巳の節句を解説してきましたが、今回は端午の節句というわけですね!

端午の節句とは

端午の節句の由来は古くは中国が由来とされていますが、日本で行われている端午の節句とは厳密には違うものだと思われます。

中国の端午節

中国においても端午節が存在し、日本よりも古いです。

ただ、その内容はまったくと言ってもいいほど違うものです。

中国における戦国時代に、楚の政治家で民衆に人望のあった「屈原」が、失脚し5月5日に川に身投げをした。民主は彼をすくうため川に捜索に出たが見つかることはなく、それでも毎年5月5日には民衆は川に船を出して彼の遺体を捜索するようになった…

こんな歴史をもとにして、中国の端午節では「ドラゴンボート」を使って競漕するという風習がある。また、屈原の供養のために川にちまきが投げ入れられていたため、今でもちまきを食べる習慣がある。

これが中国における端午節です。日本に端午の節句が定着したルーツともいわれていますが、内容として日本に伝わっているのはちまきくらいではないでしょうか。

日本の端午の節句

そもそも「節句」とは季節の変わり目を指し、この隙間には邪気が入り込むというのが基本的な考え方です。

つまり端午の節句でも、基本的には邪気払いの意味が昔から込められているということです。

そして「端午」とは、もともとは月のはじめ(端)のうま(午)の日のことを指していて、とりたてて5日ではありませんでした。ただ、「五(ご)」と「午(ご)」の音が同じことから、そして節句としての5月であることから、やがて5月5日になったとされています。

ちなみに5月が季節の変わり目と言うと違う気もしますが、5月は旧暦でいうと6月であり、季節の変わり目とは梅雨時を指すんですね。

始まりは男の子の節句ではない

もともとの端午の節句とは今知られているようなものとは違っていました。

節句としての厄払いをする際、この季節には邪気を払うとされる菖蒲(しょうぶ)が用いられていました(今でも菖蒲湯に入る習慣がありますよね)。

田植えが始まる季節でもあったこの時期、女性の仕事である田植えから厄を払うため、女性に対して菖蒲が厄除けとして用いられていたそうです。

また、宮中でも菖蒲を使った厄払いのような行いが流行っており、貴族の節句であったともいえます。

これが奈良時代くらいのことです。

菖蒲が尚武になり、男の子の節句に変化

時代は進み鎌倉時代。

尚武(しょうぶ)とは武を重んじることの意。菖蒲と同じ音であったことから、男子の厄払い、ひいては成長を祝う行事へと変化し、鎧や兜などを飾るようになりました。

さらに時が経ち江戸時代になると、家紋の入った幟(のぼり)を掲げる代わりに「こいのぼり」を掲げるようになったと言います。

そしてこどもの日へ

古くは奈良時代からあった端午の節句ですが、端午の節句は今も端午の節句として5月5日に設定されています。

しかし5月5日はこどもの日、ですよね。

じつは5月5日が「こどもの日」と呼ばれるようになったのはほんの最近1948年のこと。

これは、端午の節句が別名「こどもの日」と呼ばれるようなった、ということではなく、「こどもの日」という祝日が1948年に制定された、ということです。

つまり、端午の節句は端午の節句。

こどもの日はこどもの日、なんですね。

ただし由来は違いますが、こどもの日が5月5日に設定されたのは、それが古来よりある男の子を祝う端午の節句があったから、というのも一つの理由ではあります。

冒頭でも書きましたが、

こどもの人格を重んじこどもの幸福をはかるとともに母に感謝する
ことがこどもの日の趣旨です。
こどもの日は、端午の節句を大きく解釈した祝日というわけです。
直接的に端午の節句とこどもの日は関係ありませんが、端午の節句を現代的に解釈したのがこどもの日だといえるでしょう!

こどもの日には何をする?

では一体こどもの日には何をするのかと言えば…

じつはほぼ、端午の節句でやることを引き継いでいます!(笑)

五月人形を飾る、兜鎧を飾る、こいのぼりを掲げるなどなど。

そしてもちろん、食べるべき食べ物もあります。

ここからはこちらの記事で、端午の節句、ないしはこどもの日で食べる物をご紹介したいと思います!

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