いよいよクリスマスですね!
道を歩いていればクリスマスソングがそこかしこで流れ、スーパーではクリスマスケーキが並び、普段はチキンなんて売ってないでしょってところでもローストチキンを売っていますよね。
残念ながら仕事でクリスマスを堪能できない人も、仕事はないけど一緒に過ごす人がいないお1人様も、クリスマスは平等に楽しむ権利はあると私は思っております。
意外とローストチキンなんて食べること一年でそう何度もあるものではないですから、こんな日ぐらいは特別なものを食べて少しだけ空気に浸るのもよいのではないでしょうか。
当ブログでもいくつかクリスマスレシピを用意しておりますので、何か気になるものがありましたら作ってみてはいかがでしょうか。
そんなわけで料理レシピはすでに用意してしまいましたので、今回はクリスマス料理に関するちょっとした小話をしたいと思います。
世界のクリスマス料理!
冒頭でもふれたように、日本でクリスマス料理といえば、チキンとショートケーキのイメージが一般的ですよね。では、実際に日本人が食べるチキンとショートケーキっていったい何なんでしょう?
現代日本人が食べるチキンとショートケーキはちょっと面白い
クリスマスシーズンになると、当然街も人々もクリスマスクリスマスって盛り上がりますが、正直私はどちらかといえば冷めた目で見るタイプの人間です(笑)
なので、ちょっと面白いと思う現代日本人のクリスマス料理を並べてみます。
照り焼き仕立てのローストチキン
この時期になるとどこかしこでも売られるのが甘辛い味付けにされたローストチキン。でもこれって、本当にローストチキンって言っていいのでしょうか?
どっちかって言ったら「骨付き照り焼きチキン」だと思うのは私だけでしょうか。
まぁ、美味しいから別にいいんですけどね。
ケンタッキーでクリスマス
こちらはもはやローストチキンではありません。フライドチキンでクリスマスって、冷静に考えた時、アリなんですかね?
一昔前から「くーりすますが今年もやってくる~」って、ちょっと刷り込まれているような気が…。
そもそもフライドチキンってファーストフード的な食べ物ですよね?果たして年に一度のクリスマスにそれでいいのかな?って思ってしまうのは私だけでしょうか。
まぁ、美味しいから別にいいんですけどね。
唐揚げでクリスマス
もはやクリスマスの特別感も何もないですよね。ただチキンなだけです。
唐揚げなんていつもお弁当で食べているでしょうに、何でクリスマスに唐揚げを食べようと思うのか。
まぁ、美味しいから別にいいんですけどね。
どこの店でも売ってるローストチキンとケーキ
この時期ならチキンやケーキを出せば売れるのなら出せばいい。商売としてその考えは分かりますが、ふと冷静に街を見渡した時に、どこかしこでもチキンとケーキを売っているのはちょっとびっくりします。
普段はカレー屋さんとか中華屋さんがクリスマスに便乗してチキンを売っていたりすると、正直違和感を覚えます。
売るな、と言っているわけではないですよ?ただ、いろいろな意味で違和感を覚えてしまうだけです。
まぁ、美味しければ別にいいんですけどね。
ちなみにショートケーキ=クリスマスの起源は
クリスマスで食べるケーキのイメージがイチゴのショートケーキになったのは、不二家が発祥といわれています。さらにいろいろな見えざる力により、
イチゴの赤と生クリームの白がサンタや雪をイメージしやすいことから、イチゴのショートケーキ=クリスマスとなったと言われています。
ようはバレンタインのチョコと同じですね。
まぁ、美味しければ別にいいんですけどね(笑)
もともと日本の行事ではないから
なんかここまで書いていて、まるで私が日本人のクリスマスを批判しているように思えるかもしれませんが、別にそんなつもりはありませんよ。
クリスマスに対するイメージは確かにあるのに、実際にやることや食べるものに主体性がないのは、もともとクリスマスという行事が日本のものではないからだと私は思います。
お正月のように古来から行事として存在すると、すべきことや食べるべきものというのもある程度決まっていますが、クリスマスに関してはそこまで日本人的に意味を持った行事ではないというのが正直なところでしょう。そのために、クリスマスでやるべきことにもそれほど厳格なくくりがあるわけでもなく、食べる料理にも自由度が広く設定されているのだと思います。
本気でクリスマスを行おうと思っている人にはもしかしたら不謹慎に映る場合があるのかもしれませんが、私は日本人としてはそれでいいのだと思っています。
これを食べなければならない、ということに縛られず、食べたいもの美味しいものを食べて、みんなでワイワイ楽しめばよいのですよ!
日本の外では何が食べられている?
ということで、ここからが本題です。
日本では一年で最後の楽しいイベントですが、国によっては古くからある伝統的な行事である場合も多いことでしょう。そういった世界の国々では「クリスマスの定番料理」というものがあります。もともとクリスマスがキリスト教由来とも云われているせいもあり、宗教圏によってはクリスマスが存在しない国もありますが、欧州や北米南米では昔から一般的で、伝統的に出す料理も多く存在するのですね!
ここからは、「本場」といえるそれらの国々のクリスマス料理を紹介していきますね!
フィンランドのクリスマス
サンタクロースの村があることで有名なフィンランド!
本場といえるこちらで食べられている料理は、豪快ながらも素朴なものが多いです。
「ヨウルキンク」
豚肉の塊(約8~9キロのもも肉など)を塩漬けにして焼き上げた豚ハムです!
こちらを食卓で削いで、マスタードソースで食べるのが一般的なクリスマス料理。
スウェーデンにもユールシンカという似たような料理もあり、豚肉をメインにする国も多いようです。
「ラーティッコ」
人参やジャガイモ、カボチャなどを使ってオーブンで焼き上げるキャセロールです。食材を器に入れてゆっくり焼き上げたオーブン料理のことですね。ヨウルキンクの付け合わせとなることも多いようですよ。
「リーシプーロ」
ミルク粥です。ナッツなどを入れることもあるようです。やはりヨーロッパは冬は寒い地域が多いので、体が温まるような料理が多いみたいですね。
イギリスのクリスマス
こちらもクリスマス独自の料理が多い国。パーティー料理というより、お祝い料理が多い。
「ローストビーフ」
日本でも一般的な料理として広まっているローストビーフですが、発祥はイギリスです。伝統的な行事料理なので、もちろんクリスマスにも出されます。
「ミンスパイ」
本来は肉を使った料理でしたが、今ではドライフルーツなどを生地で包んで焼き上げたパイになっています。小さな形で焼き上げることが多く、キリストのゆりかごをモチーフにしているそうですよ。
「クリスマスプティング」
名前からしてクリスマスのお菓子であることを主張しています。
ただし、プティングとは言っても想像する「プリン」ではありませんからご注意を。重たいパウンドケーキのような重量のあるケーキです。プラムを使うことが多く「プラムプティング」と呼ばれることもあるそうです。
地方色が強く定番が少ないイタリアのクリスマス料理
地方色が強く料理に出るイタリアのクリスマス料理は、実は「イタリアのクリスマス料理と言えばこれ」と言える料理は少ないのです。ただ、地方ごとに見ればしっかりとクリスマス料理はあり、各地方ごとにクリスマスは祝われています。
「カンネローニ」
筒状にしたパスタの中にフィリング(詰め物。リコッタやミートソースなど)を入れて焼き上げたもの。
「トルテッリ」
ラビオリの中にカボチャやアマレッティなど独特な詰め物をしたパスタ料理。
「パネットーネ」
こちらは日本でも有名になりつつあるイタリアのクリスマスケーキ。軽めのドライフルーツのパンケーキのような味わい。
ドイツのクリスマス
「シュトーレン」
クッキーとパウンドケーキの中間のようなケーキ。見た目はパンのようですが、食べるとほろほろほどけます。かなり甘く、お酒も効いているものも。
フランスのクリスマス
「ブッシュドノエル」
ブッシュは切り株、ノエルはクリスマスのことですね。なぜ切り株なのかという由来には諸説あるようで、キリストの誕生を祝うときに燃やした薪をかたどったなどと言われています。
世界的にクリスマスは「宗教行事」
日本人にはあまり馴染みのない感覚かもしれませんが、クリスマスはあくまでも宗教的行事です。そのため、豪華な食事を食べるとか、みんなでわいわい騒ぐとかいうよりは、家族でしとやかに祝う、という形式が一般的なのですね。
そのため、全体的にきらびやかな料理はなかったですよね。
世界では、クリスマスはあくまでも祝日の一つです。
それが本場のクリスマスであり、そんな場にふさわしい料理がクリスマス料理なのです。
好きなように楽しんでクリスマスは過ごそう!
料理から見えてくる、各国のクリスマスに対するスタンスの違いは、比較するととても面白いですね。
そんな中でも日本はわりかし自由なクリスマスを楽しんでいると言えます。
本来のクリスマスの姿を理解はしつつも、日本人は日本人なりのクリスマスを楽しめばそれでいいのだと私は思います。
また日本人の中にも、いろいろなクリスマスの過ごし方があるでしょう。
私としては、どの過ごし方であっても、そのそばにちょっと特別で美味しい料理があることを祈るばかりであります。
どなた様も、願わくば良いクリスマスであることを。
メリークリスマス!!
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