さて、ここまではチョコレートへの理解を深めてもらうために、チョコレートの歴史と、カカオからチョコレートができるまでを解説してきました。
まだ読んでいないっていう人はぜひこちらから読んでいただくとチョコレートをもっと知ることができますよ。
そしてここからは、いよいよ手作りチョコレートを作るために役に立つ情報をお伝えしていきますね!
手作りチョコを作るためのチョコレートの種類を知ろう!
手作りでチョコレートを作ると言えば、やっぱり最たるイベントが「バレンタインデー」ですよね。
そもそもバレンタインデーとはなんぞや、というのは、ここではチョコレートとは関係ないので割愛させていただきます(笑)
日本におけるバレンタインデーでは、女性が男性に対してチョコレートを渡す、というのがこれまでの常識ですね。
でも、そろそろそんな時代も終わりです。
バレンタインデーにおいて自分の気持ちを相手に伝える、っていうイベントはいいにしても、もはやそれが女性から男性である必要はないですよね?
今年は男性であろうと女性であろうと、バレンタインを口実に手作りチョコで気持ちを伝えてみませんか?
でもそのためにはまずは、手作りチョコが作れなければなりませんね。
そしてせっかく作るのなら、美味しいチョコを作りたいですよね。
というわけでまずは、手作りチョコを作るための素材となるチョコに、どんな種類があるのかを知っていこうと思います。実は、チョコレート菓子は数あれど、素材となるチョコはそれほど種類があるわけではないのですよ。
チョコレートの種類は基本3つ。あとは+α
ここまでお伝えしてきたように、チョコレートの作り方はとても複雑で難しいです。いくつもの工程があります。だから、作られるチョコレートにもいくつも種類があるのかと思うかもしれませんが、実はそんなに種類は存在しないのです。というか、たったの3種類しかありません。
たくさんあると思っているのは、チョコレート菓子の方。チョコ菓子は無数に存在しますが、そのチョコ菓子を作るための「基本のチョコレート」は3つしかないのですね。
ここでは、その3つと、ちょっと番外でいくつかをご紹介していきます。
プレーンチョコレート
多分皆さんがチョコレートと聞いて真っ先に想像するチョコレートのこと。
主な原材料は
ダークチョコレート
プレーンチョコレートの含有カカオマスが60%以上のチョコレートを指します。
カカオが多いぶん糖分が少なくなっているので、当然苦いです。ビターチョコレートと呼ばれることもあります。
スイートチョコレート
プレーンチョコレートの含有カカオマスが約50~55%になるとこの呼び方になります。味としても皆さんが想像する直球ど真ん中のチョコレートでしょう。
苦みと甘みの調和が取れたチョコレートながら、原材料の種類が少ない分、その調和のさせ方で味わいが変わってしまうため、作り手によって味の違うチョコレートでもあります。
メーカーの個性が出るチョコということですね!
ミルクチョコレート
その名の通り乳成分が加わり、ミルキーで甘いチョコレートのこと。
主な原材料は、
プレーンチョコレートに乳成分が入った構成になりますね。乳成分が入った分カカオマスが減るので、含有カカオマスは30~40%程度になります。
そのせいで苦みは抑えられ、ミルキーさと甘みが前面に出たチョコレートです。が、チョコレートの香りはカカオマスが入っているのでしっかりとあります。
ホワイトチョコレート
その名の通り白いチョコレートがこれ。皆さんもよく目にすることがあると思います。黒いチョコレートに対しての白いチョコレートですから、皆さんもチョコレートの種類としてはご存知かと思いますが、その作り方って知っていますか?
主な原材料は、
クーベルチュールチョコレート
こちらはチョコレートの種類というよりは、チョコレートの「規格」といった方が正しいかもしれません。
まずお伝えしたいことは、
と勘違いされている方もいるかもしれませんが、実際はそうではなく、いうなれば「製菓用」といった方が正しいです。
「クーベルチュールチョコレート」と名乗るためには、いくつかの決まりごとがあります。特に国際規格にあてるならば、
ブロンドチョコ、ルビーチョコなどの第4のチョコレート候補たち
ホワイトチョコを深く焙煎することにより生み出される、ビスケットやキャラメルのような香ばしい風味を持つチョコレート「ブロンドチョコレート」や、
普通のカカオから生まれる希少種の「ルビーカカオ」から生み出される、ルビーがかった色を持ちフルーティーな香りが特徴の「ルビーチョコレート」など、
第4のチョコレートと呼ばれるチョコレートも近年では登場しています。
おそらく、本当に第4のチョコレートとして定着するのはこれからずっと先のことで、その時に何がそうなっているのかはわかりませんが、人間のあくなきチョコレートへの探求は、間違いなく新しいチョコレートを生み出し続けることでしょう。
チョコレート菓子の種類
ここからは、元となるチョコレートを使ったチョコレート菓子を少し紹介していこうと思います。
チョコレートを使ってできるお菓子はたくさんあります。
チョコレートを作り変えて新しいチョコレートに進化させたり、ケーキなどに生まれ変わらせることもできます。無限の可能性を秘めたチョコレート菓子の世界を少し見ていきましょう。
ガナッシュ(生チョコレート)
チョコレートに生クリームやリキュールなどを加えて柔らかくしたチョコレート。水分が多くなるのでくちどけがさらに良くなり、生クリームを使って固めに作るガナッシュは「生チョコレート」と呼ばれています。
ガナッシュだと、チョコレート菓子というよりはチョコレート菓子になる工程の途中とも言えますね。
トリュフ
手作りチョコの定番と言えるトリュフチョコ。上で紹介したガナッシュをベースにして作るお菓子です。
こういった「一口サイズのチョコ」を総称として「ボンボン」と呼びます。
ジャンドゥーヤ
細かく砕いたローストヘーゼルナッツを加えたチョコレート。これもボンボンの一つ。ほかにもアーモンドやマジパン(アーモンドで作る練り菓子)をいれて作るボンボンもありますね。
オランジェット
オレンジピールや乾燥させたオレンジをチョコレートでコーティングするお菓子。オレンジでなくても柑橘系とチョコの相性は良いです。
ちょっと変化球のチョコを作ると、できる人に思われそうですね(笑)
ガトーショコラ
チョコレートをたっぷり使ったケーキ。材料としてはパウンドケーキに近いかもしれません。レシピによって硬かったり柔らかったり、アレンジが多彩なケーキです。
ザッハトルテ
あんずジャムを使ったチョコレートケーキ。独特の酸味とチョコレートの甘さが絶妙なケーキ。
他にもいくらでもあるチョコレート菓子
フォンダンショコラやガトーオペラ、チョコエクレアやチョコタルトなど、チョコレートを使ったお菓子はいくらでもあります。
食べてもらう相手や、食べるシーンを考えて、最適な素材と形をチョイスして、作りたいチョコレート菓子を選びましょう!
次はついに、チョコレートを手作りするためのコツを解説していきます!
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