ひな祭りでちゃんとお祝いするっていう人は、そんなに多くはないと思います。だって女の子の節句ですからね。男子は祝いませんし、女の子がいない家庭もそうそうやることはないでしょう。
でも、せっかく一年に一度の行事ですから、何もせずスルーしてしまうのももったいないと思いませんか?
ひな祭りでは、意味を持って食べられている食べ物は結構あります。詳しくはこちらで紹介しています。
特別な行事がある日にはせめてその行事にちなんだ食べ物を食べたいですよね!
もちろん、しっかりとひな祭りを楽しむ人ならひな祭り食はおさえておきたいところでもあります。
というわけで今回は、ひな祭りで食べられる料理の中から、ちらし寿司と蛤の潮汁を作っていきたいと思います。
本記事ではまずちらし寿司を作ります。蛤の潮汁はこちらの記事でレシピを公開しております。
基本のちらし寿司ケーキ(4~5食分)
基本、と言いつつ、可愛くしたいので、ケーキっぽく作ってみようかと思います。使うケーキ型は底が抜けるタイプの20㎝を使います。ケーキ型がない人は、タッパーなどで代用しても大丈夫ですよ!
また、最初から最後まで一日で作るのは漬け時間などを考えると時間がかかってしまって難しいので、二日に分けて作業をし、一日目に具材の仕込みをした方が効率がいいと思いますから、今回は1日目と2日目の作業に分けてレシピ解説をしていこうと思います。時間がなければ一日に詰め込んでも大丈夫ですが、その場合は午前と午後に分けて作れば効率がいいと思います。
準備(1日目)
レンコン 150g
皮を剥き、2㎜程度の厚さに輪切りにしていきます。
半量は飾りとして使いますので、もし花レンコンにしたい場合は節(穴)と節の間にⅤ字に切れ込みを入れ、
角を落とすように丸くします。これを全てに施すと、花のようなレンコンになりますよ!
下部のように節が小さい場合はまとめて調整するのがきれいに見せるポイントですね。
この作業してから輪切りにしていきましょう。
干しシイタケ 4個
水400gで軸が柔らかくなるまで戻します。最低約2時間ほどかかります。戻したら軸を切り落とし、その先端についている石づき(かたい部分)は切り落として捨てます。戻し汁と落とした軸は捨てないでとっておきます。
卵 2個
しっかりと良く溶いておきます。ホイッパーか、専用のかくはん器具で混ぜると簡単です。しっかりと混ぜたらざるなどでこして完全に滑らかな卵液にしておきます。
むきエビ 150g
殻剥きや掃除が必要なら掃除をしておきましょう。やり方はこちらの記事で紹介しております。
酢レンコンを作る
鍋で湯(約600g)を沸かし、
塩 6g
酢 12g
を加え、輪切りにしたレンコンを茹でます。約10分ほどでレンコンが透き通ってきますので、冷水にあけて冷ましましょう。
合わせ調味料を作り
酢 100g
レモン汁 10g
砂糖 20g
唐辛子 1/3本(種なし輪切り)
これと水気をふいた茹でレンコンと一緒にポーション袋などに入れて、レンコンを漬けます。
最低2時間、できれば半日ほど寝かせれば出来上がりです。一週間ほど日持ちするので、普通に食卓に出してもいいですね。
椎茸煮を作る
鍋にシイタケの戻し汁と一緒に戻した干しシイタケ(軸も)をいれ、中火で沸騰させます。灰汁が出てくるのですくい取りましょう。
白いやつが灰汁です。
すくい取ったら、
醤油 40g
みりん 40g
砂糖 20g
を加え、アルミホイルなどで落とし蓋をして弱火で煮ます。
煮汁がなくなったら火を消して、冷めるまでそのままにしておきます。
冷めたら細かく刻んでおきましょう。
錦糸卵を作る
失敗しない簡単な錦糸卵の作り方をこちらの記事で紹介していますので、
参考にして作ってくださいね!
エビをボイルしておく
沸騰したお湯に塩と料理酒を少々加えてから、エビをボイルします。エビの大きさにもよりますが、2分ほどで火が入るので、冷水で冷ましましょう。触ってみて強い弾力があれば火が入っています。少し柔らかい、むにゅっとするとまだ火が入っていない証拠ですので、もう少し茹でてください。
冷水で冷ましたら、半分にスライスしておきましょう。
すし酢を作る
鍋に
料理酒 50g
みりん 50g
を入れて火にかけて、アルコールを飛ばします。みりんが「みりん風調味料」なら、料理酒のみのアルコールを飛ばしてください(アルコールがほぼないため。理由はこちら)。
アルコールが燃え上がるので注意してくださいね!
アルコールが飛んだら(火が消えたら)一度火を消し、
合わせ調味料
酢 50g
砂糖 40g
塩 8g
昆布茶 3g
を加えてもう一度火にかけます。混ぜながら、一度沸いたら出来上がりです。冷めたらディスペンサーなどの容器に移して冷蔵庫に保管します。日持ちするので作り置きしておけば、いつでも使えます。
このレシピはこちらの記事にも載せていますよ!
これで一日目の作業は終わりです。すべて冷蔵庫で保管しておきましょう。もし一日でやる場合はここまでを午前中に終わらせておくとよいです。
ではここからが二日目!ちらし寿司を完成させていきます!
準備(2日目)
米 2合
普通に炊いてよいですが、水を少なめにして固めにすると最終的に美味しく仕上がりますのでおすすめです。
スナップエンドウ 5本ほど
ヘタと筋を取り、沸騰したお湯に塩少々を加えて茹でます。1分ほど茹でたら冷水にあけて冷ましましょう。冷めたら、縦半分に割り開いておきます。
サーモン(刺身用) 約80g
薄くスライスして、表面に少々の塩を振っておきましょう。
万能ねぎ(青ネギ) 約1/3束
小口切りにしておきます。
さくらでんぶ 約40g
海苔 適量
細切りに刻んでおきます。
酢飯を作る
炊いたお米を大きめのボウルに移し、米をよく混ぜながらすし酢80gを2回に分けて振りかけていきます。全体にまんべんなく、そして水分をお米に含ませるように混ぜていきます。しっかりと混ざったら濡らしたペーパーをかけて乾燥を防ぎながら冷ますか、酢飯を混ぜながらうちわなどであおいで冷まし、ラップしておきましょう。
ちらし寿司ケーキを作る
ケーキの型にラップを敷いてから、具材を敷いていきます。
今回用意した具材がこちらです!
縁起の良いエビや花レンコン、シイタケを使った具材になります。春らしくスナップエンドウも使います。
まずは土台となるケーキ部分を組んでいきます。
・ケーキ型の底にまずは錦糸卵を敷き詰めます。すべて使っていいですが、飾りであとで使いたい場合は少し残しましょう。
・錦糸卵を敷いたらその上に酢レンコンを敷き詰めます。飾り用ではないただの酢レンコンを使いましょう。
・そうしたら、酢飯の半量を敷き詰めます。まんべんなく平らになるように広げます。しゃもじに水をつけながら成形するとやりやすいですよ。
・ここに、桜でんぶを敷き詰めて、その上から万能ねぎを敷き詰めます。ネギはあとで薬味に使う分は残しておきましょう。
・最後に残りの酢飯を敷き詰めたら、土台の完成です。これを大きなお皿で蓋をしてひっくり返すと、錦糸卵が一番上になったケーキ土台が出来上がります。
この上から具材を乗せていく、いわゆる「デコレーション」するわけですが、ここは自由でいいと思います。自分好みのきれいなチラシ寿司ケーキにしていきましょう!
今回は、私が飾り付けた具材の一例を解説しておきますね。
- 椎茸煮を6か所に置く。
- その間にエビを2個ずつ配置する。
- 一番外側、エビとエビの間に花レンコンを配置する。
- レンコンの上に立てかけるようにスナップエンドウを配置する。
- 真ん中のスペースにサーモンを、花びらのように重ね丸めて置き、中心に少量の錦糸卵を置いて、できあがり!
とはいえこれは「見た目用」の飾りつけ。このままじゃあちょっと食べずらいので、普通のちらし寿司にしたのが、こちら!
ケーキという形を取りましたが、見た目の可愛さと、ちらし寿司特有の彩り、そして厄払いとしての縁起の良さ、これらを兼ね備えた「基本のちらし寿司」と言えるでしょう!
子供でも食べられるように酢飯はマイルドに仕上げてあるので、お味的にも優しいチラシ寿司、蛤の潮汁と合わせて、ぜひ作ってみてください!
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